■ がれき処理対応強める/環境省/日建連、全解工連、セメ協ら参画
日刊建設通信新聞 (会員登録) 2015年9月7日
【「D・Waste―Net」9月16日発足】
環境省は、大規模災害時に発生する大量の災害廃棄物(がれき)処理への対応力を全国各地で向上させるために関係者による人的な支援ネットワークとなる 「D・Waste-Net」(災害廃棄物処理支援ネットワーク)を16日に発足する。関係業界団体などで構成する「民間事業者グループ」の発足時メンバー に、日本建設業連合会や全国解体工事業団体連合会、セメント協会、日本環境衛生施設工業会など11団体・社が参画する。
16日に東京都千代田区の丸ビルホール&コンファレンススクエアで開く「災害廃棄物処理支援ネットワーク(D・Waste-Net)発足記念シンポジウム」で発足式を開き、同省がD・Waste-Net任命証書を授与する。
D・Waste-Netは、有識者や自治体関係者、関係機関技術者の「支援者グループ」と「民間事業者グループ」で構成する。
平時は、がれき処理にかかわる最新の科学的・技術的知見や過去の経験を集めて分析し、がれき対策の充実・強化を進める。災害廃棄物処理計画の策定や人材 育成、防災訓練など、自治体による事前の備えも支援。発災後は災害情報や被害情報を収集・分析し、適正で円滑・迅速ながれき処理を支援する。
同省は関係機関と連携して必要な人材を育成する。民間事業者グループのメンバーは順次増やしていく方針で全国建設業協会や陸運業界団体、資機材関係団体などに参画を呼び掛ける。
主な参画団体などは次のとおり。
▽民間事業者グループ=環境衛生施設維持管理業協会、全国産業廃棄物連合会、日本環境衛生施設工業会、全国解体工事業団体連合会、日本建設業連合会、セメント協会、泥土リサイクル協会。
▽支援者グループ=国立環境研究所、地盤工学会、日本廃棄物コンサルタント協会、廃棄物資源循環学会。
■D.Waste - Net (災害廃棄物処理支援ネットワーク) に期待する役割、機能等について ( H27 年度)