■爆発でアスベストが飛散か 山口の工場火災で
産経ニュース-2015年8月7日
山口県山陽小野田市の「中国アセチレン」の小野田工場で5日に起きた爆発火災事故で、同社は7日、工場内の多数のガスボンベが破裂し、ボンベに含ま れるアスベスト(石綿)が飛び散ったとみられると発表し、謝罪した。飛散量は最大約120キロの可能性があるという。同県宇部市の本社で記者会見した。
同社によると、工場周辺で確認された白い固形物から基準値を下回るアスベストが確認された。工場から約100メートルの場所でも同様の白い固形物が見つかっている。
工場では爆発の危険性があるガス「アセチレン」を製造。約1200本のガスボンベがあり、うち約100本が破裂した。アスベストはガスボンベの強度を保つために使用されたとみられ、大半のものに含まれている。
同社は周辺住民に、降灰にアスベストが含まれている可能性があるとして、触れないように注意を呼び掛け、回収作業を進めている。
爆発火災の原因については、工場内の静電気が火元となった可能性があるとの見方を示した。