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Channel: 東京23区のごみ問題を考える
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第20回 東京23区とことん討論会は足立区で開催(7月29日)

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第20回東京23区とことん討論会
23区発! ごみゼロへのビジョンー燃やすから、燃やさないへ!
日時:2015年7月29日(水)
会場:足立区勤労福祉会館(プルミエ)
主催:第20回東京23区とことん討論会実行委員会
後援:東京都・特別区長会・足立区


とことん討論会に参加した~
午前中は、東京都廃棄物審議会を傍聴しようかどうか迷ったが、、、
やはり朝から高月先生のお話を聴くことにした、、、、
直接お話を聞く機会はこれまでなかったので初めて、、、

高月先生は穏やかな語り口で、ご自身のマンガを使ってわかりやすく、
環境都市 京都、、、先進的な取り組みをもあれこれ、
京都市廃棄物の減量及び適正処理等に関する条例 改正」(愛称「京都市しまつのこころ条例」)
すばらしいですね、まさに2R条例、
京都市でできて、23区でできていないことはほんとうに多い、、、
京都市の人口は1,468,879人(平成27年7月1日現在)
目指すべき方向性の最先端にいる京都市、、、いいな、いいな、いいな~

~~~~~~~~~~~~~

午後の分科会は、第1分科会の足立区の不燃ごみ資源化18分類も聴きたかったが、とりあえず資料だけはGET
やはり、毎年、清掃工場問題の分科会に参加しているので、、今年も、第3分科会に参加した~

今年は、進行ががらっと変わって、、、
いつもは、清掃一組や区の話しをメインに据えて、、その後、あれこれ討論というパターンが多かったが、
今回は、とことん討論会の20年の歩みから今後へということで、
実行委員からの問題提起、疑問点、問題点、今後の課題、、、(これが盛りだくさん)
池尻区議さんからも、同様に具体的な問題提起と提案など、、、、、
清掃一組総務担当部長と足立区(23区清掃リサイクル主幹課長会会長)からそれぞれの役割について、、
庄司元さんからは、これまでの経緯を法体系に沿って解説、
特に3層構造、それぞれの責任や権限、自治権の拡充などについて

実行委員からの問題提起といえども、、区民の考え方も人それぞれで、それらを共通認識とするのは難しい、、
また、区のありようも、区議会のありようも、区によって大きく違うし、江東区議会など全く他区と異なるし、、
ほんとうに難しい、討論というか、じっくり議論を深めるにはとうてい時間不足、

今年は、核心を突く問題提起過ぎて、あまりにいろいろありすぎて、、、ほとんどいいたいことは言えなかったな~
いつも、、話し下手で怖じ気づいてしまって、、ああいう場では積極的に発言はしないのだが、、、、
今回は、池尻さんが、具体的に提起してくれたことで、、、どうしても「一部分」異を唱えたいこともあったので、、、
練馬区議の池尻さん、長年、23区のごみ問題に関わっていただいて、多くの区民が頼りとする方、
とりあえずその部分だけ忘れないうちに覚え書きとして~

それは、清掃一組所管事業の見直しで「リサイクル・資源化施設への転換」という一文

もちろん「脱焼却」への転換ということは大いに賛成、そのためのとことん討論会である、
しかし、私は、現状の23区共同処理体制の清掃一組で「リサイクル・資源化施設への転換」は、やるべきことではないとおもう。矛盾しているのではあるが、清掃一組にリサイクルなどの資源化施設をやらせるべきではないと思う。長い目で見ると、脱焼却を実現するには手っ取り早いのかもしれないが、それではますます清掃一組の肥大化、巨大化となり、いつまでも23区は共同処理の構造から抜け出せない。いずれ清掃一組の生き残り策として浮上するかもしれないが、清掃一組は、「当分の間」であって、いずれは解体するのか望ましいと思っているので…

23区は、清掃事業の区移管で、、区によってかなりの隔たりはあるものの、各区の創意工夫で、さまざまなリサイクル事業を転換している。ごみ減量や資源化事業で精一杯努力している。焼却ごみや埋立ごみの減量を進めて、、、23区が、限りなく共同処理の「ごみ総量」を減少させることで、清掃一組を徐々に縮小すべきであるとおもう。願わくは、早く達成できそうな区から、清掃一組からの脱退組(区)がでないかと、、、数区がまとまって離脱で小さな共同処理体制でもいい、、他力本願でも仕方はないが、、、かつての地域ブロック検討の焼き直しでも、、、、いまさら遅すぎるのではあるが、、、各区の中で、独立というか、、独自路線を行く区もあってよし、、、23区の共同処理は、抜け駆けは許さないかもしれないが、、

全国各地の自治体で、焼却処理以外の中間処理施設では、圧倒的に多いのは、ごみ燃料化施設である(いわゆるRDFなど固形燃料化施設)、そしてごみ堆肥化施設、メタン化施設、ごみ飼料化施設など(平成25年度実績)である。他にも、新しい取り組みはじめ、さまざまな試行を始める自治体も出てきているが、事業としての継続性など考えると自治体が行う処理施設というのはいろいろ限界もある。なにしろ地域特性があればこそ実現可能なものばかり。

現状の23区のリサイクル事業は、収集・運搬、そして資源化まで民間委託をしている事業がほとんどである。それを、清掃一組で、直営で、しかも共同処理(広域処理)で行うのでは、、ますます自治権拡充のための都区制度改革、清掃事業の区移管を、リサイクルの部分まで自ら手放すことに他ならない。自分の区だけで無理な場合は、隣接区との協力体制でもつくればいい、しかし、リサイクルまで直営でやる必要はないと思う。とことん討論会には、清掃労組の方も多く参加されているし、単純にどうこう言えない部分も多々あるが~

実際に、今でも、プラスチック類の資源化、生ごみ資源化で、広域処理で~という話しはあちこちで浮上する。そして、その場所の施設の選定先には、必ず江東地先がでてくる、、、なにも地域エゴだけで反対しているわけではないのだが、、、清掃事業の三層構造、清掃一組の共同処理体制を問題視している人たちまでもが、、焼却でなければ、清掃工場でなければ、、、資源化施設であれば共同処理体制でもOKなのか、清掃一組でもOKなのか、直営施設でOKなのかと、、あれこれ異議を唱えたくなる。小さな自治体が、やむを得ず広域処理というケースはままあるが、、、どちらにしても、それぞれ、メリットがあればデメリットもある。とにかく23区の共同処理はあまりに広域すぎて、、巨大化しすぎていることを肝に銘じたい、、、、

自治権拡充、清掃事業の区移管、、、しかし、中間処理は清掃一組の共同処理体制。清掃一組をこれ以上巨大化させないように、各区の役割、、ごみ減量リサイクルを進め、それぞれが限りなくごみゼロに近づける努力をしてほしい。願わくは、どの区も、23区の共同処理とはいえ、清掃一組への依存度をどんどん下げてほしい。そういう意味では、、、足立区の不燃ごみの資源化事業など、、清掃一組への依存はわずかになった。江東区も同じく、不燃ごみ資源化事業(3年間の試行事業)で、不燃ごみは民間処理施設で資源化しているので、清掃一組施設への搬入ゼロとなっている。(これまた、いろいろおもうところ多いのだが~) 

23区のごみ、ごみ全体量からみると、不燃ごみはごくわずかではあるが、、粗大ごみからの資源化事業も進んできている。可燃ごみも、家庭系に関しては、どの区も、リサイクルは進んでいて、手薄だった、「雑がみ」や「生ごみ」についても徐々に取り組みは広まっている。23区の清掃工場では、年間100万トンもの紙類を燃やしている。資源化が確実に可能な「紙類」をなんとか焼却せずに救い出してほしい。23区ともに、事業系ごみの減量はほとんど手つかずとも言える。23区は、事業系ごみの資源化ルートの拡充を、事業者とともに整備してほしい。紙類の資源化、特に事業系の紙類の資源化を進めることで、焼却ごみの減少は確実に効果が上がる。行政と事業者が、せっせと、新聞の束にGPSを取り付けて追っかけるのも大事かもしれないが、、、年間100万トンもの紙類の清掃工場の焼却に歯止めをかけるべきだと思う。今の23区の共同処理体制では、清掃工場の規模縮小や、削減を確実にするためには、事業系ごみに大なた振るって、焼却ごみを大幅に削減する必要がある。現状の、ごみ減量、微減を維持程度では、、、清掃一組の施設整備計画は、、、建て替え時期の重なり具合で、適当にはぐらかされてしまう。

ダラダラ長くなってしまって、考えがうまく言い表せてないのだが、とりあえず~

今回は、区民サイドの言い分が中心で進んだので、清掃一組も足立区からの発言も限られていて、いつもとは逆に行政サイドにいい足りない部分が大いにたまったかもしれないが、、、しかし、参加区民の言い分を真摯に受け止めていただき、今後の区民との意見交換会にも役立ててほしいとおもう。とことん討論会は年に1回、延長線も、、第2弾もないので、、、翌年になればまた同じようなことが一からやり直しで始まる。その繰り返しの20年、、、、しかし、20年間も回を重ねているということは、ほんとうに実行委員のみなさん、関係者のみなさんの努力のたまものと敬意を表する。

~~~~~~~~~~~~~~

足立区まで足を伸ばす機会はあまりないので、綾瀬下車は初めて、
地下鉄で、北千住を過ぎると地上に出て、荒川を渡り、悪名高い綾瀬川らしき河川が見えた、

毎年、夏に開催のとことん討論会、いろんな人との再会の場でもある、、、
今年は、十数年ぶりくらいに、my生協の職員ともばったり出会った、、、なんでも、平和や環境の担当部署とかで、
持ち回りでいろんな区で開催するので、その都度、開催区であたらしい参加者が増えて、、
とことんで会える人も増えてきた、、とことんでしか会えない人も、、、
今回も、いろんな人たちに会えたし、懐かしい人もチラホラと、、、

綾瀬駅前、飲み屋さんばかりで、カフェを探すのに一苦労、、、
全体会まで参加して、奈良在住の古紙ネットの仲間と、久しぶりにおしゃべりを楽しんだ。
今回は、第二分科会のアドバイザーを引き受けておられたので、、、いろんな情報交換も、、
暑い夏、暑さも、まだまだこれからなのだろうが、、、
いまの政情、集会やデモと、ごみ問題どころではなくなってしまって、、、
しかし、ごみ問題も地道にコツコツと、、、、、、


--プログラム--
9:15 受付   9:45 開会 挨拶

≪基調講演≫10:00~11:45
『市民参加の環境活動』
講師:高月 紘さん(京都エコロジーセンター館長)

≪休憩(お昼)≫12:00~13:00 

≪分科会テーマと内容≫13:00~16:45

第一分科会
めざせ!すべてのごみの資源化
  足立区の燃やさないごみの資源化率は91%、粗大ごみの資源化率は36%です。エッ!なんでそんなに高いの?人口減少と高齢化で家庭ごみは少なくな る?・・・・それとも増えるの?でもやっぱりごみは出るわね。埋め立て地はこれ以上広げないっていう話よ。それひゃあ-これからごみはどうなる? 
分科会アドバイザー(予定)
秋腰光信 足立区環境部ごみ減量推進課 清掃事業調整担当係長
松浦義忠 株式会社要興業取締役業務部長
富所富男 関東製紙原料直納商工組合専務理事
安藤正史 日本ノボパン工業株式会社環境室長

第二分科会
どうあったらいいの?ペットボトル
-いろんな角度から討論しよう!-
 増え続けるペットボトル。リサイクルにも多額の税金がかかり、ポイ捨ても多い。今後はどうあったらいいのかを、様々な角度から検証し、ペットボトルについてとことん討論しましょう。
分科会アドバイザー(予定)
植草太郎 千葉大学環境ISO学生委員会
伊藤浩子 荒川クリーンエイド事務局長
日本コカ・コーラ株式会社
栗岡理子 環境カウンセラー
庄子真憲 環境省廃棄物・リサイクル対策部リサイクル推進室室長
中谷隼 東京大学大学院助教

第三分科会
東京23区とことん討論会-20年の歩みから今後へ-
 ごみを減らし清掃工場を減らすことをめざし、東京都・23区そして清掃一部事務組合をまじえて行ってきた20年の討論を振り返り、明らかになった問題点の解決について今後の取り組みを話し合いましょう。
分科会アドバイザー(予定)
池尻成二 練馬区議会議員
大谷博信 足立区環境部ごみ減量推進課長、23区清掃リサイクル主幹課長会会長
浅川勝男 東京二十三区清掃一部事務組合総務担当部長
庄司元 認定NPO・環境文明21客員研究員

≪全体会≫17:00~18:00
18:00終了

 


おまけ
あれこれ考えていて、、、、、
歴史にif はないとはいえ、共同処理体制が地域ブロックであったなら、今頃どうだったかなど考えてしまった。

区長会総会 平成15年7月16日
「清掃地域処理協定の考え方」検討報告(安定的な処理体制が可能となる地域ブロックの設定)より、
分割案のみ抜粋
しかし、これらの分割案はボツで、結果的に、平成15年(2003年)11月14日の区長会において、「特別区における中間処理は、平成18年4月1日以降も当分の間、東京二十三区清掃一部事務組合による共同処理を行うこととする」となった。















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