昭和電工株式会社ニュースリリース 2015年7月21日
■製造プロセスで世界初! 昭和電工のアンモニア製造プロセスがエコマーク認定を取得
昭和電工株式会社(社長:市川 秀夫)のアンモニア製造プロセスが、公益財団法人日本環境協会が実施するエコマーク認定制度において、製造プロセスとして世界初の環境ラベル*を取得しました。
エコマークは、生産から廃棄にわたるライフサイクル全体を通して環境への負荷が少なく、環境保全に役立つと認められた商品・サービスにつけられる 環境ラベルです。従来、商品の製造プロセスにはエコマークの認定基準はありませんでしたが、本年6月1日に「プラスチック製容器包装のリサイクルによるア ンモニア製造プロセス」に初めて認定基準が制定され、7月17日、当社が認定第1号として取得しました。この基準では、容器包装リサイクル法に則り収集さ れたプラスチック製容器包装廃棄物(以下、使用済みプラスチック)を、ケミカルリサイクル手法(ガス化)により再商品化し、原料の一部としてアンモニアを 生産する一連のプロセスを適用範囲としています。
当社は、前身である昭和肥料株式会社から80年以上にわたってアンモニアを製造しております。アンモニアの原料である水素は、一般に石油系原料か ら製造する方法が主流ですが、当社では2003年、使用済みプラスチックから水素を取り出す技術を導入しました。この技術は、使用済みプラスチックを熱分 解によりガス化し、水素を主体とする合成ガスに改質するもので、現在、当社の液化アンモニア「エコアン®」の水素原料における使用済みプラスチック利用比率は65%まで上昇しております。
アンモニアは事業者間で取引される工業製品ですが、本製造プロセスでは一般家庭で分別された廃棄物を原料としており、本製造プロセスがエコマーク認定を受けることで、資源循環の取組みを社会に発信し、一般消費者の分別意義の理解を深めることが期待できます。
当社は今後も、環境にやさしい製品および製造プロセスの開発を進め、持続可能な社会への貢献に努めてまいります。
以上
*世界エコラベリングネットワーク(GEN)http://www.globalecolabelling.net/ に加盟している、ISO14024に則り第三者が環境優位性を認定する「タイプI環境ラベル」
エコマーク認定プラスチックラスチック製容器包装リサイクルによるアンモニア製造プロセス
15504001
昭和電工川崎事業所
KPRのガス化手法は、圧力容器の中で少量の酸素と蒸気を制限しながら供給し高温高圧の状態でプラスチックをガス化、合成ガスとして取り出すという手法です。
まず、圧力容器に入れるため使用済みプラスチックを圧縮し、減容成型品RPF(Refused Plastic Fuel)という形にします。
このRPFを低温ガス化炉と高温ガス化炉の二段階でガス化することにより水素と二酸化炭素の合成ガスを作りそれぞれアンモニア、液化炭酸ガスの原料になります。
このガス化技術は宇部興産(株)、(株)荏原製作所がNEDO(新エネルギー・産業技術綜合開発機構)の委託により 実証したものを技術導入し、2003年から昭和電工(株)が本格稼動させたものです。
容器包装リサイクル法、プラスチックのケミカルリサイクル「ガス化」手法
昭和電工では「KPRガス化手法」で合成ガス(H2、CO)取り出しアンモニア製造などに
ジャパン・リサイクル(千葉)では「サーモセレクトガス化溶融」で合成ガス(H2、CO、CO2)を取り出し製鉄所の燃料などに
宇部興産は、2001年度に容リ法ケミカルリサイクルを見込んでEUP事業(合成ガス化)を開始したものの、2008年6月事業休止、その後撤退へ
プラスチック類の廃棄物処理、
ガス化溶融炉で合成ガスを取り出せばリサイクル扱い、ガス化溶融炉で発電するのはごみのカウント、、、、
ある集会で、ガス化溶融炉(発電)の事業者が、、リサイクルに認めてしかるべきと発言されていた、
とはいえ、自治体は、自画自賛で「サーマルリサイクル」と言っているが~
プラスチックの再商品化、材料リサイクルもケミカルリサイクルも、いろいろ問題多し、
再商品化費用が特定事業者負担とはいえ、収集・運搬・選別・保管は自治体負担、自治体の負担が大きすぎる
容器包装リサイクル法改定作業、合同会合の動きがまったくなくなってしまったが~