【危険なく施主のリスク減らす／微量ＰＣＢトランスを解体】

日刊建設通信新聞「微量ＰＣＢトランスを解体」を読んで、
微量PCB混入のトランスのうち、現場解体の必要がある機器がどの程度あるのか、
そして、それを行える事業者はどうなっているのかと、、、

■ そこが聞きたい・ベステラ専務 吉野炳樹氏【危険なく施主のリスク減らす／微量ＰＣＢトランスを解体】
日刊建設通信新聞 (会員登録)　2015/05/21
　 工場やビルなどに不可欠なトランス（変圧器）には、大量に絶縁油が使用される。昨今、その絶縁油に含まれている「微量ＰＣＢ（ポリ塩化ビフェニル）」の 処分が本格化している。ベステラ（本社・東京都墨田区、吉野佳秀社長）は、本業のプラント解体と変圧器ノウハウをもとに、こうした汚染トランスの分割・解 体事業に本腰を入れて取り組んでいる。同事業の旗振りを担っている同社の吉野炳樹専務に、リスクと対策について聞いた。
　トランスは、絶縁油を満たした外装タンクに、鉄心と絶縁紙が巻かれたコイルなどが浸されている。絶縁油は、低粘度、高引火点、化学的安定性などの特性が求められるので、かつてはＰＣＢが使われていた。...
微量PCBですら、現場解体だけでも高額な処理費、
その上、無害化処理施設までの運搬費、そして無害化処理費、、、
すべてその機器の使用事業者、保管事業者の負担で行う。 たいへんなことだ、、、 23区清掃一組,大田清掃工場の微量PCB混入大型変圧器の現場解体、
解体費用だけでも契約金額は2千万円を超えていた～
PCB廃棄物の無害化処理は環境大臣の認定施設で行う、
PCB廃棄物の収集・運搬は都道府県知事・政令市長の許可が必要
PCB廃棄物の収集・運搬のガイドラインもある、、、

現場解体を行う高濃度PCBの超大型トランスもかなりの数ある～
微量PCB混入の大型機器は、事業者の判断で現場解体が先行している、、
安全性など考慮して行われているのか心配していたら、、、
環境省のサイトに
「搬出困難な微量ＰＣＢ汚染廃電気機器等の設置場所における解体・切断方法 [PDF 638KB]」が掲載されていた。
ポリ塩化ビフェニル廃棄物に関する各種ガイドライン等（環境省）

高濃度に関しては、ＪＥＳＣＯ検討委員会などで、ＪＥＳＣＯが「支援」するなどの曖昧な表現であったが、
現場解体の安全確保の注意事項など、マニュアル作りなども必要なのではないか、、、
  参考資料　
日本環境安全事業株式会社
ポリ塩化ビフェニル廃棄物処理事業検討委員会
大型トランス等に係る現場解体作業について（第二次報告書）

　↓↓こちらの資料には「要現場対応機器一覧（地域毎）」もある。東京エリアはかなり多い。
ポリ塩化ビフェニル廃棄物処理事業検討委員会資料
・大型トランスの構造　参考２－１
・大型トランスの保管状況　参考２－２
・要現場対応機器一覧（地域毎）　参考２－３
・トランスの運搬が可能な範囲の計算例　参考３－１
・ＰＣＢ異性体の飽和蒸気圧　参考３－２
・ＰＣＢ気相拡散シミュレーション実施概要　参考３－３
・ＰＣＢ蒸発試験結果　参考３－４
・ＰＣＢ気相拡散シミュレーション　結果の概要　参考３－５
・大型トランス等現場解体作業標準手順書（案）　参考３－６
（抜油及び付属品取外し作業）