■農業用ため池に油流出 PCB含有の疑いも 伊賀市猪田で
YOU編集部 (2015年5月26日 15:27)
5月25日午前9時ごろ、伊賀市猪田の農業用ため池「長野池」に油膜が浮いていると近くに住む男性から 市に連絡があり、県が行った現地調査で有害物質のPCB(ポリ塩化ビフェニル)の含有が疑われる油が流出したことが判明した。下流には水道水源の木津川が あるが、県は合流地点よりも上流域のため、影響はないとみている。【PCBの含有が疑われる油が流出した農業用ため池=伊賀市猪田で】
県伊賀地域防災総合事務所の環境室などによると、中 古車販売店「エリナトレーディング」(同市山出)の事務所敷地に置いてあった廃トランス(変圧器)から油が流出したのが原因。同店は長野池から上流側に直 線で約300メートルの場所にあり、排水路を通じて油が流れ込んでいた。
市消防本部と県がオイルマットなどによる油の拡散防止措置をし、業者に対して敷地内の汚染土の除去などを指導した。廃トランスの油量は28リットル。微量のPCBが含んでいる可能性があり、採取した水などは県保険環境研究所(四日市市)で分析している。
県では分析結果の判明後、中古車販売業者に適正な保管などの指導を行うとしている。