■ 神鋼環境 ごみ焼却発電、海外進出 英国の拠点開設へ
神戸新聞 2015年5月23日
神鋼環境ソリューション(神戸市中央区)は22日、海外でごみ焼却の排熱発電事業に進出することを明らかにした。英国で現地企業と共同提案したプロ ジェクトが、電力固定価格買い取り制度の対象に選定。2018年の稼働を目指す。同国での事業拡大に向け、現地に拠点を新設する考えだ。(高見雄樹)
計画では、英バーミンガム近郊に新設されるごみ処理場に、同社が1日当たり600トンを処理できる焼却炉を納入する。今回のプロジェクトでは、環境に優し い発電事業者の電力を、電力会社が固定価格で買い取る英国の制度を活用。今年3月、制度に基づく同国政府の補助対象に選ばれた。年内に詳細な計画を決め、 着工する。
総事業費は数百億円に上る見通し。プロジェクトを担う新会社を現地企業と合弁で設立し、神鋼環境は5%を出資する。
同社は、ごみを可燃性ガスと燃えかすに分離した後、高温の溶融炉で完全燃焼させる「ガス化溶融炉」の国内トップメーカー。通常の焼却炉に比べて発電効率が高い。日本では10カ所のごみ処理場で発電実績を持つが、海外案件を手掛けたことはなかった。
英国では、ごみの処理方法が埋め立てから焼却に移行。今後は中型の焼却・発電施設の建設が20~50カ所で計画されており、同社はさらなる案件獲得を狙う。ガス化溶融炉の運転や維持管理も必要になるため、同国に拠点を新設する方針だ。
重河和夫社長は「国内市場は縮小する。海外で技術力が認められれば、引き合いがある豪州やタイ、ポーランドへの進出も検討したい」としている。
ごみの処理方法が埋め立てから焼却に移行
今後は中型の焼却・発電施設の建設が20~50カ所で計画されて~ これでほとんどのプラントメーカは
アジアはじめヨーロッパ各地で事業の展開なのかな
EU諸国、、
廃棄物枠組み指令の改定(廃棄物回避、埋立回避)で、、、
EU埋立指令「2020年以降は、埋立率は30%以下」
焼却処理も、熱効率が60~65%以上であれば処分ではなく熱活用施設
これまで埋立に依存していた国々が、、、
焼却に移行するパターンが増えそうだ~
関連(本ブログ)
■EUの廃棄物埋立規制で、日本のごみ焼却発電プラントの受注拡大 2015年03月16日
■欧州委員会(統計局) EU加盟国の一般廃棄物処理状況(約40%が埋立)、埋立回避から焼却への懸念も、2015年01月05日
■環境省 日本の一般廃棄物処理 平成25年度版(平成27年2月末現在) 直接焼却は80% 2015年03月23日
ちなみに日本の場合は、2013年度(平成25年度)の一般廃棄物の処理状況割合
(一般廃棄物の定義も、資源化率などの定義も異なるので単純に比較はできないが)
直接焼却量80%、資源化等中間処理量14%、直接資源化量5%、直接最終処分量1%
☆グラフは欧州委員会(統計局)プレスリリース「EU27か国の2010年一般廃棄物の約40%が埋立処理」 PDF」から作成