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映画 『パプーシャの黒い瞳』 岩波ホール2015年4月4日(土)~5月22日(金)まで

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映画.com
パプーシャの黒い瞳  
・解説
2014年12月に亡くなった現代ポーランド映画を代表するクシシュトフ・クラウゼ監督の遺作。書き文字を持たないジプシーの一族に生まれながら、幼い頃 から言葉や文字にひかれ、詩を詠んだ少女ブロニスワヴァ・バイス(愛称パプーシャ)。わずか15歳で年の離れたジプシー演奏家との結婚、彼女の才能を発見 した詩人イェジ・フィツォフスキとの出会いと別れ、ジプシーの社会からの追放など、激動のポーランド現代史に重なる実在した女性詩人の生涯が描かれる
スタッフ
監督
ヨアンナ・コス=クラウゼ  クシシュトフ・クラウゼ
キャスト
ヨビタ・ブドニク
パプーシャ
ズビグニェフ・バレリシ
ディオニズィ
アントニ・パブリツキ
イェジ・フィツォフスキ
原題:Papusza
製作年:2013年
製作国:ポーランド
公式ホームページ:http://www.moviola.jp/papusza/

 

岩波ホール 2015年4月4日(土)~5月22日(金)まで


「ジプシー」は差別用語ということで、最近は「ロマ」の名称が用いられることが多いそうだ。

モノクロ映像の131分 映像もすばらしいが、考えさせられること多し、、
1910年代~1970年代を行ったり来たり回想する
パプーシャのこともさることながら、
ナチスは、ジプシーもホロコーストの対象に大量虐殺をおこなったとか、
ジプシーに移動をさせずに定着生活を迫る社会の対応、
映画の中で思わず苦笑したのは、
馬車が無灯火、演奏などが無届け、道路不法使用などと様々な理由で収監したりと、、
そして、移動の禁止で、定着させ住民登録、子どもに就学、大人は仕事を持つ政策など
ジプシーのこれまでの生活から,全く違った価値観の社会への変遷、

遊牧民族などと異なるかたちの移動民族の悲哀の一端を知る
世界のいろんな地域で、少数民族への差別や偏見、
コミュニティーを画一的にすることで崩壊するものも多い、

ヨアンナ・コス=クラウゼ監督のインタビュー記事によると、
主役のパプーシャとパプーシャの夫役以外のジプシー役は、すべて演技経験のない実際のジプシーたちから出演者を募った。
場面によって数十人、多いときは200人くらいの本物のロマの人
ジプシーの言葉(ロマニ語)で演出のため、ポーランド人の俳優が丸1年間ジプシーの言葉を学んでから撮影に臨んだそうだ。
博物館に残った2台の馬車や、ハープも博物館から借りた本物で、そして、当時の世界を再現させるために写真を使ってのCGも多用とか、

ジプシーというと、たばこのジタンのシルエットを思い起こす程度でだったが、、、
40年前に初めてヨーロッパに行った頃は、特徴的な姿顔立ち雰囲気で、この人達は~とすぐにわかったが、
あまりそれ以上は知ろうともしなかった。しかし、この映画で、あらためてジプシーのことを知り、考えることができた。

 


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