PCB廃棄物適正処理推進に関する検討委員会(第13回)を傍聴しました~
環境省 PCB廃棄物適正処理推進に関する検討委員会 第13回 PCB廃棄物適正処理推進に関する検討委員会議事次第
平成27年1月27日(火)
10:00~11:30
JA共済ビル
議題
(1)PCBが使用された廃安定器の分解・解体について
(2)低濃度PCB廃棄物の焼却処理の燃焼温度の基準について
(3)課電自然循環洗浄法について
(4)PCB廃棄物処理基本計画変更後の主な取組について
資料等はすぐに公開されると思うが 要点のみ、
(1)PCBが使用された廃安定器の分解・解体について
PCBが使用された廃安定器の性状や取り扱いの留意点を検討してきた結果、分解・解体は一部を除いては、原則禁止にすべきとの都道府県市に対して通知を行っている。参考 「ポリ塩化ビフェニルが使用された廃安定器の分解又は解体について(通知)」平成26年9月16日(環廃産発第14091618号)←今後、特別管理産業廃棄物処理基準及び特別管理産業廃棄物保管基準に「PCB使用廃安定器は、一部を除き、形状を変更しないようにする」を基準に加える改正を行いたい。 (今回は安定器ということだが、超大型トランスなどは、現場解体を行わないと建物からだせないものもあるという。まだまだこの先いろんな問題も出てくるのだろう~)←今後パブリックコメントが行われる予定
(2)低濃度PCB廃棄物の焼却処理の燃焼温度の基準について
環境省における焼却実証試験や、無害化処理認定を受けた事業者の実証試験結果を踏まえ、低濃度PCB廃棄物の燃焼温度を「850℃以上で2秒以上滞留」で適正処理は可能と考えられる。産業廃棄物処理施設の許可要件の変更を行いたいとのこと。(1,100℃以上で2秒以上滞留でなくても可能)←今後パブリックコメントが行われる予定
(3)課電自然循環洗浄法について
課電自然循環洗浄法について、技術的観点からの検討が進み、一定の条件下でPCBを無害化できることが明らかになっている。「微量PCB廃棄物等の適正処理に関する研究会」を開催市検討も行った。それらを踏まえて?「微量PCB含有電気機器課電自然循環洗浄実施手順書(案)」を作成 (課電自然循環法とは、使用中の変圧器の微量PCB油を抜油して、新油を充填し、90日以上課電対流させて容器に付着したPCBを除去する。PCB濃度が0.3mg/Kg以下になることを確認など)←こちらも今後パブリックコメントが行われる予定
(4)PCB廃棄物処理基本計画変更後の主な取組について
未処理のPCB廃棄物等の掘り起こしは、マニュアルを作成して都道府県市に周知するとのこと
午後は東京臨海リサイクルパワー(TRP)の委員会を傍聴した~
議事次第
日 時 平成2 7 年 1 月 27 日( 火 )1 5 :3 0~1 7 : 0 0
場 所 ホテルイースト21東京 3 階 永代 の間
議 題
(1)微量 PCB 汚染絶縁油の処理状況
(2)環境関係モニタリング状況
(3)安全対策(教育・訓練、災害事例,設備不具合)
( 4 )その他
微量PCB汚染絶縁油は、確実な処理を継続実施中。
平成26年度は、当初計画通りの量で処理が進んでいるそうだ。
受入量のグラフを見ると、一般事業者分はほとんどグラフに表示されない程度で、平成25年以降はほぼ東京電力分。
やはり、一般の保管事業者にとっては、筐体の処理ができない限りは、絶縁油だけでも処理するとはならないのだろう。
TRPは通常の産廃と微量PCB汚染絶縁油を混焼しているのだが、平成26年度は、産廃の搬入量がかなり減少しているという話があった。(平成25年度までは災害廃棄物の受入が一定量着実にあったのでその反動というかギャップ?) 市民サイドで見れば、,,というか、廃棄物施策全体からみれば、産業廃棄物の処理量、焼却量が減少することは大いに望ましいことではあるのだが、、事業者にとってはそれも裏腹なのだと、今さらながらの感想も。今後の景気動向、消費全増税、オリンピックと、、、一廃も、産廃も、どのように変化していくのかはわからないが、、とりあえず~