資源ごみ持ち去りに罰則 府中市が条例で規制へ／東京

■ 資源ごみ持ち去りに罰則 府中市が条例で規制へ
東京新聞　2014/11/28
　府中市は来年四月から、古紙などの資源ごみを無断で持ち去る行為を条例で規制する方針を決めた。繰り返し無断で持ち去るなど悪質な場合は、市のホームページで公表するほか、罰金を科す。対象は新聞、雑誌などの古紙や古着などの布類、空き缶、瓶、ペットボトルといった資源ごみ全般で、資源ごみの収集・運搬を「市長および市長から委託を受けた者」に限った。
　市職員らが無断で持ち去る行為を確認した場合、禁止命令を文書で通知。命令に従わない場合は、持ち去った日時と場所、氏名などを公表し、条例違反容疑で警察に告発する。罰金は二十万円以下。
　市によると、月二回、職員が二人一組の三班体制で市内をパトロールしているが、無断持ち去りは絶えない。市は無断で持ち去られる資源ごみは年間二百三十トン、被害額百四十万円と試算しており、市民からの苦情も寄せられることから条例で禁止することにした。市によると罰則付きの条例は、多摩地域二十六市のうち十市が設けている。
　二十八日開会の市議会定例会に関連条例案を提出する。市ごみ減量推進課の新藤純也課長は「無断持ち去りは許さないという市の意思表示。持ち去られないような出し方など市民の協力も得ながら違反者撲滅に努めたい」と話している。