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震災がれき大量投棄 有害廃棄物も、3年放置 茨城県、撤去命令出さず

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山林に不法投棄された廃棄物=4月、茨城県常陸太田市
☆47NEWS「震災がれき大量投棄 有害廃棄物も、3年放置 茨城県、撤去命令出さず」より転載

■震災がれき大量投棄 有害廃棄物も、3年放置 茨城県、撤去命令出さず
47NEWS-2014/11/25
 東日本大震災で発生したがれきと関東一円の産業廃棄物が、茨城県常陸太田市の山林に大量に捨てられ、苦情が出た2011年11月から約3年にわたり放置されていることが24日、分かった。
 山林から有害物質も検出され、地権者や住民からたびたび苦情が出ている。茨城県は「警察が捜査中であり現場を変えられない」としているが、不法投棄の監視や環境保全への対応が問われそうだ。
 廃棄物の投棄に関与した山林の元管理人(59)は共同通信の取材に「(不正軽油を作るときに発生する)毒性の強い廃液が入ったドラム缶がトラック10台分、地中に埋まっている。乗用車も数台埋めた」と話している。
 元管理人は、都道府県の認可を受けずに廃棄物を処理するトラック運転手らに山林への投棄を促していた。運転手ら4人がトラック数台分を捨てたとして廃棄物処理法違反(不法投棄)罪で今年2月から10月までに起訴され、うち2人は有罪判決が確定した。
 昨夏までに大型トラック100台分以上の廃棄物を持ち込んだとみられ、投棄現場からは多くの解体家屋が見つかっている。
 運転手(57)は公判で「震災がれきも捨てた」と陳述し、その後の取材に対しても「被災地から持ち込んだ」と話した。元管理人も「震災後に受け入れ量が増え、被災地のがれきが含まれていることは分かっていた」としている。ただいずれも、運び出した場所や廃棄の依頼者は明らかにしなかった。
 投棄現場の山林は、かつてゴルフ場開発が予定されていた。コンクリートのがれきや廃材などが散乱し、農業用水につながる川にも一部が流出している。民間の検査会社などの調べでは、基準値の3倍を超える六価クロムのほか、微量の鉛やヒ素も検出された。
 茨城県によると、11年11月から周辺住民らは県や県警に苦情を寄せていた。同県は13年に監視カメラを設置したが、約1カ月で撤去していた。
 廃棄物処理法は、不法投棄の実行者や排出責任者に知事が撤去命令を出せると定めている。茨城県不法投棄対策室は「捜査が終了したら現場を詳しく調べて、撤去を命じるかどうか検討したい」と話している。
(共同通信・特別報道室) 

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