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秋田・ごみ処理施設CO中毒:溶融施設管理の担当者ら、書類送検へ 業務上過失傷害容疑で /秋田

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■秋田・ごみ処理施設CO中毒:溶融施設管理の担当者ら、書類送検へ 業務上過失傷害容疑で /秋田
毎日新聞-2013/02/22
http://mainichi.jp/area/akita/news/20130222ddlk05040025000c.html
 昨年7月に秋田市河辺豊成の市総合環境センターで作業員9人が一酸化炭素(CO)中毒で搬送された事故で、県警は、市から委託を受けて溶融施設の管理をしていた業者の担当者らを業務上過失傷害の容疑で近く書類送検する方針を固めた。
 県警などによると、事故当時、溶融炉では補修した内壁を乾燥させるため、液化石油(LP)ガスを燃やしていたが、炉内の燃焼温度が順調に上がらず、ごみ投入口を一時的に閉じたことなど、不適切な処理のためCOが発生。配管を通じ、倒れた9人が作業していたボイラーに流れ込んで中毒事故が起きたとみられる。【田原翔一】

秋田市総合環境センター
新日鉄のシャフト炉式ガス化溶融炉
処理能力:230t/24hX2炉
(平成23年度に能力増強工事完了)

作業員9人倒れ、一時3人が心肺停止となったが、幸いなことに意識が戻ったという事故。このばあいの「施設管理者」とは、秋田市から溶融施設の運転・維持管理を受託している日鉄環境プラントソリューションズなのだろうか?

秋田の場合は、投入口を閉じたがための一酸化炭素(CO)中毒事故、事故の内容は全く異なるが、23区の新江東清掃工場の(おそらく)転落事故は、閉じるべき開口部を開けたままの作業、停止すべき設備を稼働させたままの作業、安全ベルトはまさに命綱ではあれ、二重三重のセーフティネットは危険な場所では必須である。警視庁は、施設管理の業務上過失傷害等ではなく、「安全ベルトをしない作業員に過失がある」としているという。

焼却施設の炉内清掃など、作業環境に危険が予測できても、日常的に労働安全はないがしろにされている現場は多々あるのではないか。事故が起きても、問題が表面化するのは氷山の一角。それは死亡事故であっても同様なのだろう。あらゆるところに危険は生じる。
秋田県警の「業務上過失傷害」の判断、事業者も真摯に受け止めて、今後の施設の安全運営に活かしてほしい。全国の同様施設への警告としてほしい。

関連(本ブログ)
■溶融施設の再稼働へ、点検作業再開 秋田市環境センター事故(2012年07月18日)
■秋田・ごみ処理施設CO中毒:溶融炉で発生し流入 ボイラーへの経路「不明」 /秋田(2012年07月13日)
■ごみ処理施設で作業員9人倒れる=ボイラー室清掃中、CO中毒か−秋田(2012年07月10日)



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