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「水俣条約」向け水銀の輸出全面禁止案

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■「水俣条約」向け水銀の輸出全面禁止案
NHK- 2014/11/15
水俣病の原因となった水銀を国際的に規制する「水俣条約」の締結に向けて、環境省などが設置した専門家の会議は海外で深刻な汚染をもたらしている小規模な金の採掘に使われる水銀の輸出を全面的に禁止するなど、条約よりも厳しい規制を求める報告書の ...

当然のこと、、、
というよりもやっとのこと、遅すぎる、、
これまでは、回収した水銀は輸出していた、、
輸出禁止で長期安全保管ということになる、
水銀の使用禁止や排出抑制は当然のことで、
水銀回収事業者、市場メカニズムの崩壊で、
市場に出回っている水銀使用製品の回収の妨げにならないような、、
なんらかのインセンティブが必要

少し古いデータだが、
(セミナー「国際的な水銀規制をどう進めて行くのか(209年9月)」環境省資料より)
■我が国の水銀の鉱出、輸出入
-1974年に最後の国内鉱山が閉山し鉱出なし
-電池・照明器具等から約15t/年、精錬副産物等から約75t/年の金属水銀を回収
-金属水銀の輸出:約6~249t(2002~2006、平均約108t)
-金属水銀の輸入:約3~7t
※回収した水銀はそっくり輸出をしていることになる。日本の場合は輸出規制はないので、事業者が、廃棄物の処理として維持していくためには市場メカニズムで回っているとのこと。
■EUの動き
・水銀の輸出禁止及び水銀の長期保管等を義務づける規則(Regulation)を採択(2008年9月)
-金属水銀、辰砂鉱石、塩化水銀(I)、酸化水銀(II)m金属水銀とその他の混合物のEU域外への輸出を2011年3月15日以降禁止。
-塩素アルカリ工業において使用されなくなった金属水銀、非鉄金属の採掘、溶練工程から副産物として得られる金属水銀等は、廃棄物とみなし人及び環境にとって安全な方法で処分。
-廃棄物とみなされた金属水銀は、廃棄物処理場となっている地下の岩塩鉱か、一時的保管のために専門に設けられた施設で保管できる。
・大気排出については、既に欧州長距離越境大気汚染条約(LATAP)重金属議定書等により規制。
■米国の動き
・2006年に環境保護庁(USEPA)が国内での水銀管理に関する[水銀ロードマップ]を策定。
・国際的規制に関しては、2009年2月のUSEPA管理理事かにおいて、それまでの自主的取組支持から、条約制定支持に転向。
・2008年10月、水銀の輸出禁止及び水銀の長期保管を義務づける法律(S906)が成立。
-有害物質規制法(TSCA)の改正法
-連邦政府関係機関による金属水銀の販売・配布・輸送の禁止
-米国からの金属水銀の輸出を2013年1月1日以降禁止(エッセンシャル・コースの例外規定あり)
-連邦エネルギー省による長期保管施設の指定(2010年1月1日までに)

関連(本ブログ)
■水銀に関するマテリアルフロー及び大気排出インベントリーについて(お知らせ)/環境省(2013年03月23日)
■環境省 水銀に関するマテリアルフロー及び大気排出インベントリーについて-その2-(2013年03月23日)
■国際市民セミナー 国際的な水銀規制をどう進めて行くのか ~日本とアジアの取り組み~(2009年09月26日)





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