{政府交渉の日程}
厚生労働省、環境省、農林水産省
9月19日(金)午前10時〜11時50分
衆議院第一議員会館にて
長年、食品から摂取するダイオキシンの影響をなくすため、ダイオキシンの食品基準が必要だと働きかけをしている「止めよう!ダイオキシン汚染関西ネットワーク」の呼びかけで、厚生労働省、環境省、農林水産省との交渉の場に参加してきた〜
事前に、「ダイオキシン摂取量の削減に関する質問書」を提出し、厚労省、環境省、農水省からの回答を受け、さらに、回答への疑問点ということでの交渉である。質問項目や回答等は、関西ネットのHPに掲載してあるので省略する。
日本のダイオキシン規制は、環境基準としての大気、水質、底質、土壌
そして、廃棄物焼却炉等特定施設の排出規制はあるが、食品や飼料等への基準値などはない。耐容摂取量として、TDI 4 pg TEQ/kg bwという基準のみ。
厚労省とは、このTDI 4 pg TEQ/kg bwを巡ってのやりとりにほぼ集中したのだが、話しが全くかみ合わない。厚労省は、とにかく、TDIは、人が一生食べ続けても十分に問題ない、最悪のシナリオも折込済み、相当(数百倍、数千倍)の安全を見込んだ数字であるとの一点張り。臨界期、妊婦、胎児、幼児関係なく、一時的にTDIを超過することがあっても、長期間にわたっての蓄積なので、体内負荷量としては影響はないという。これまでの食品の検査結果などからも、漁村、漁業従事者など、ハイリスクの魚を食べる集団も、何ら考慮なしということのようだ。故に、いろんな質問項目も、全てが、TDI 4 pg TEQ/kg bwの論理で、食品の基準など必要ないということになってしまう。
しかし、日本では、あのカネミ油症の被害という実例があるのに、それでも、一時的に超過しても全く問題ないというのだから、、、何をか言わんや。すれ違いの論点と言うよりも、国民の健康を守る省というより、とにもかくにも、TDI 4 pg TEQ/kg bwという基準を頑なに守るのがお仕事、という感じがした。
例えば、化学工場などで、ダイオキシン大量排出事故などが起きたとしても、食品や飼料などの基準がなければ、緊急的に規制のしようもない。地震や津波で、大量のPCB廃棄物も行方不明となっている。輸入食品への規制も同様、国内に基準がないのでチェック体制もない、諸外国の規制値超えが入ってきても、対応が遅れてしまうのは目にみえている。そして、何かあったときには「想定外」ということにしてしまうのだろう。
環境省も、農水省も、いろんな調査結果を公表しているが、それらデータを蓄積するだけではなく、どのように国民の安全のために活かしていくかが重要なのだろう。全体の感想としては、原発事故同様に、各省庁、「ただちに影響はありません」の延長線上に乗っかっていると思えた。せっかくの、それぞれ担当の部署もあるのだから、やはり、緊張感、危機感をもって取り組んでほしい。ダイオキシン問題、過ぎ去りし過去のことではない。国内でのダイオキシン類総排出量(推計)、まだまだ10年前までは、年間キロの単位で出し続けていたのだから。それらは消えてなくなったわけではない、食物連鎖で、回り回っていずれは私たち人類が取り込むことになるのだろうから。
今日はいろんな意味で勉強になった〜
kotobank >臨界期(りんかいき)
生体の発達の比較的初期において,ある刺激 (経験) が与えられたとき,その効果が最もよく現れる時期をいう。ある時期を中心にして,その前後の一定範囲をいうが,最も刺激に敏感で,効果の上がる時期を特に最適期とか敏感期と呼ぶことがある。
参考 (c) 農林水産省 更新日:2014年2月14日
●食品安全に関するリスクプロファイルシート(化学物質)
基準値やリスク管理、日本ない海外の食品規制値なども一覧表で
例えば、【EU】
○食品中の最大基準値(EU規則)
○調査・対策開始の目安となる食品中のアクションレベル(EU勧告)
○飼料中の最大基準値及びアクションレベル (EU指令)
(飼料中の最大基準値)
(調査・対策開始の目安となる飼料中のアクションレベル)
☆国内の汚染実態の報告もあり(食品別ダイオキシン類濃度)
●止めよう!ダイオキシン汚染関西ネットワーク
交渉終了後、関西から来られた方達と、議員会館の食堂でいろんな情報交換もおこなった。定期的に、このような省庁交渉の場を設けておられて、なんと、前回の交渉は2011年3月11日(東北地方太平洋沖地震)の前日だったという、きわどいハプニングなども、、、また、大阪の話しはおもしろかった〜
厚生労働省、環境省、農林水産省
9月19日(金)午前10時〜11時50分
衆議院第一議員会館にて
長年、食品から摂取するダイオキシンの影響をなくすため、ダイオキシンの食品基準が必要だと働きかけをしている「止めよう!ダイオキシン汚染関西ネットワーク」の呼びかけで、厚生労働省、環境省、農林水産省との交渉の場に参加してきた〜
事前に、「ダイオキシン摂取量の削減に関する質問書」を提出し、厚労省、環境省、農水省からの回答を受け、さらに、回答への疑問点ということでの交渉である。質問項目や回答等は、関西ネットのHPに掲載してあるので省略する。
日本のダイオキシン規制は、環境基準としての大気、水質、底質、土壌
そして、廃棄物焼却炉等特定施設の排出規制はあるが、食品や飼料等への基準値などはない。耐容摂取量として、TDI 4 pg TEQ/kg bwという基準のみ。
厚労省とは、このTDI 4 pg TEQ/kg bwを巡ってのやりとりにほぼ集中したのだが、話しが全くかみ合わない。厚労省は、とにかく、TDIは、人が一生食べ続けても十分に問題ない、最悪のシナリオも折込済み、相当(数百倍、数千倍)の安全を見込んだ数字であるとの一点張り。臨界期、妊婦、胎児、幼児関係なく、一時的にTDIを超過することがあっても、長期間にわたっての蓄積なので、体内負荷量としては影響はないという。これまでの食品の検査結果などからも、漁村、漁業従事者など、ハイリスクの魚を食べる集団も、何ら考慮なしということのようだ。故に、いろんな質問項目も、全てが、TDI 4 pg TEQ/kg bwの論理で、食品の基準など必要ないということになってしまう。
しかし、日本では、あのカネミ油症の被害という実例があるのに、それでも、一時的に超過しても全く問題ないというのだから、、、何をか言わんや。すれ違いの論点と言うよりも、国民の健康を守る省というより、とにもかくにも、TDI 4 pg TEQ/kg bwという基準を頑なに守るのがお仕事、という感じがした。
例えば、化学工場などで、ダイオキシン大量排出事故などが起きたとしても、食品や飼料などの基準がなければ、緊急的に規制のしようもない。地震や津波で、大量のPCB廃棄物も行方不明となっている。輸入食品への規制も同様、国内に基準がないのでチェック体制もない、諸外国の規制値超えが入ってきても、対応が遅れてしまうのは目にみえている。そして、何かあったときには「想定外」ということにしてしまうのだろう。
環境省も、農水省も、いろんな調査結果を公表しているが、それらデータを蓄積するだけではなく、どのように国民の安全のために活かしていくかが重要なのだろう。全体の感想としては、原発事故同様に、各省庁、「ただちに影響はありません」の延長線上に乗っかっていると思えた。せっかくの、それぞれ担当の部署もあるのだから、やはり、緊張感、危機感をもって取り組んでほしい。ダイオキシン問題、過ぎ去りし過去のことではない。国内でのダイオキシン類総排出量(推計)、まだまだ10年前までは、年間キロの単位で出し続けていたのだから。それらは消えてなくなったわけではない、食物連鎖で、回り回っていずれは私たち人類が取り込むことになるのだろうから。
今日はいろんな意味で勉強になった〜
kotobank >臨界期(りんかいき)
生体の発達の比較的初期において,ある刺激 (経験) が与えられたとき,その効果が最もよく現れる時期をいう。ある時期を中心にして,その前後の一定範囲をいうが,最も刺激に敏感で,効果の上がる時期を特に最適期とか敏感期と呼ぶことがある。
参考 (c) 農林水産省 更新日:2014年2月14日
●食品安全に関するリスクプロファイルシート(化学物質)
基準値やリスク管理、日本ない海外の食品規制値なども一覧表で
例えば、【EU】
○食品中の最大基準値(EU規則)
○調査・対策開始の目安となる食品中のアクションレベル(EU勧告)
○飼料中の最大基準値及びアクションレベル (EU指令)
(飼料中の最大基準値)
(調査・対策開始の目安となる飼料中のアクションレベル)
☆国内の汚染実態の報告もあり(食品別ダイオキシン類濃度)
●止めよう!ダイオキシン汚染関西ネットワーク
交渉終了後、関西から来られた方達と、議員会館の食堂でいろんな情報交換もおこなった。定期的に、このような省庁交渉の場を設けておられて、なんと、前回の交渉は2011年3月11日(東北地方太平洋沖地震)の前日だったという、きわどいハプニングなども、、、また、大阪の話しはおもしろかった〜