（放射性物質が付着した木くずや稲わらなどを燃やす）移動式焼却設備、福島で活用へ＝日立

☆写真は、時事通信「移動式焼却設備、福島で活用へ＝日立」より

■移動式焼却設備、福島で活用へ＝日立
時事通信-2013/02/07
http://www.jiji.com/jc/p?id=20130207151700-0014012585
日立製作所は７日、放射性物質が付着した木くずや稲わらなどを燃やす移動式焼却設備「ハーミット　クラブ」（写真）を開発したと発表した。３月初旬から福島県内で実証実験を行い、２０１３年度に本格運用を始める。　【時事通信社】

■放射性物質を安全処理 日立系が移動式焼却設備
日本経済新聞-2013/02/07
http://www.nikkei.com/article/DGXNASGF0704S_X00C13A2TJ2000/
　日立製作所の全額出資子会社、日立エンジニアリング・アンド・サービス（茨城県日立市）は７日、放射性物質が付着した稲わらや木の皮などを安全に処理できる移動式焼却設備を開発したと発表した。３月初旬から福島県の自治体と実証試験を始め、４月以降、同県を中心に除染が必要な地域での活用を目指す。価格は１億〜２億円程度。
　コンテナに焼却炉と集じん装置などを搭載。トレーラーで対象物に近い場所まで移動させて焼却処理できる。コーヒーかすやビールかすの焼却で実績のある「浅層流動床炉」を採用し、津波をかぶって水分を多く含む廃棄物も完全燃焼させることができるという。
　１時間あたりの処理能力は20キロ〜30キログラム。放射性物質が付着した焼却灰は二重の集じん装置で99.97％回収できる。焼却後の体積は10分の１に減り、保管が容易になる。
　東京電力福島第１原子力発電所の事故により放射性物質が付着した稲わらや堆肥、牧草は東北・関東地方を中心に約50万トン分が保管さているとされ、対策が急務となっている。


株式会社日立エンジニアリング・アンド・サービス
■除染地域での活用を目的とした移動式焼却設備『Ｈｅｒｍｉｔ Ｃｒａｂ』を開発
「Hermit Crab」の仕様
装置名：移動式焼却設備
重量：約21t(付帯設備含む)
外形寸法(40 フィートコンテナ)
　高さ：2,896mm
　幅：2,438mm
　長さ：12,192mm
焼却炉床面積： 0.25 ?
燃焼量：20〜30kg/h
焼却炉型式：浅層流動床
詳細は：http://www.hitachi-hes.com/news/data/news20130207_Hermit_Crab.pdf


焼却炉、ダイオキシン類対策特別措置法の規制対象は、火床面積が0.5?以上または焼却能力が1時間当たり50kg以上なので、この日立の「ハーミット クラブ」は、ダイオキシン類の排ガスなど規制対象外となる。

ダイオキシン類対策特別措置法の規制対象外の小型焼却炉
構造上の基準

☆関係省庁共通パンフレット「ダイオキシン類　2012」より


浅層流動床に傾斜回転床炉に
なんでもありで、、